ピスタチオは栄養価が高く、間食に良い食品です!
私も好きでよく食べていますが、実は、ここ数年、ピスタチオがひそかにブームだったようです。
ピスタチオ関連商品の売り上げが、2020年と比較して、2021年は約6倍も上がったそうです。
ピスタチオスイーツ、ピスタチオスプレッド、ピスタチオバター・・・
などなどたくさんの商品がヒットした模様です。とはいえ、いろいろと加工していない、
普通のピスタチオ(殻付き)を食べて欲しいです。
そこで、今回はピスタチオについてまとめていきます。
ピスタチオは何といっても「ビタミンB6が多い」ことが特徴です。現代人はB6が不足しています。
B6は葉酸とともに、よく摂取している人は、長生きしやすいこともわかっています。
また、ピスタチオ・グリーンともいわれるように、あの特徴的な緑色は、クロロフィルの色です。
クロロフィルとは、葉緑素のことで、緑色の天然色素です。
クロロフィルの化学構造の中心部には、マグネシウムが配置されています。
そのため、ピスタチオはマグネシウム含有量が高く、効率よく、マグネシウムを摂取できるのです。
ピスタチオの特徴的な栄養価(食品100gあたり)
- 食物繊維 9.2g
- カリウム970mg
- マグネシウム120mg
- 鉄 3.0mg
- 亜鉛 2.5mg
- ビタミンB6 1.22mg
ほんとミネラル豊富です。美味しい上に、栄養も摂れるなんて最高です!
それだけではありません。ピスタチオは、植物性タンパク質の優れた供給源でもあり、
必須アミノ酸の比率は、他のナッツ (アーモンド、クルミ、ピーカン、ヘーゼル ナッツ) よりも高く、
高いパーセンテージを持っています。(Nutr Today. 2016 May; 51(3): 133-138)
さらに、ピスタチオは、ルテインとゼアキサンチンなどのカロテノイドや、アントシアニン、
フラボノイド、プロアントシアニジンなどを含むフェノール化合物の豊富な供給源でもあり、
それらの抗酸化能力はかなりのものです。ピスタチオが広まったのは、歴史的に地中海周辺で広く
栽培されていたからです。ただし、原産は、トルコやシリアといわれています。
風味が良く、高級感があることから、「ナッツの女王」とさえいわれていました。
紀元前6世紀には、遺跡の中でも発見されています。
また、古代より、ピスタチオはお薬、媚薬、解毒剤として利用されてきています。
そのような薬理効果と栄養価の高いピスタチオですが、臨床試験も使われており、
2014年の48人の糖尿病患者の臨床研究では、ピスタチオを食べたグループは、
血糖コントロール、血圧、肥満、炎症マーカーに有益な効果があったことを認めています。
(Rev Diabet Stud. 2014 Summer; 11(2): 190-196)
また、同じく2014年の、カナダとアメリカの共同研究では、ピスタチオを食べると、
GLP-1という痩せホルモンであり、血糖コントロールが良くなるホルモンが向上することを報告
しています。(Eur J Clin Nutr. 2014 Mar;68(3):370-5)
実に素晴らしいですね!!ぜひ、間食にピスタチオを食べてくださいね!
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