低血糖対策の食事

現代は、血糖コントロール障害が起きやすい食材ばかりが

あふれてしまっているところにあります。なんでも加工されてしまい、なんでも砂糖や果糖ぶどう液糖

が混ぜられ、そして、加工の段階でいろんな栄養価も落ちてしまい、当然いろいろ副作用が起きています。

その一つが低血糖症です。

甘いものを習慣的にそして一挙に食べれば、血糖値は乱高下を起こし、

反動により、低血糖が起こるのです。

また、最近はやりの朝食抜きは、本当に低血糖症になりやすいです。

16時間ファスティングダイエットといって、簡単に言えば、

(本当にお水以外何も口にしない)朝食を抜いた食事体系です。

また小麦食品などをはじめとした、精白された穀物の食べ過ぎというのは、

低血糖症になりやすいです。

アルツハイマー型認知症についても、暴言吐いたり、暴力をふるったり、記憶が下がったり、

認知力が下がるわけですけれども、これも実はある意味、低血糖症です。

なぜかというと、以前行われた、アルツハイマー型認知症の脳の解剖試験では、

共通して、脳において血流の低下、そしてグルコース代謝率の低下ということが

みられています。つまり低血糖が起きているのです。

アルツハイマー型認知症のかたの脳の中では、糖のエネルギー代謝がうまくいかないので、

低血糖により、上記のような特徴的な症状があらわれます。

しかし、それはなにも、アルツハイマー型認知症までいかなくても、

先述の悪い食生活をすれば、誰でも低血糖症による暴力、暴言、イライラ、うつ、

などになりやすいのです。

日本人による、あるネズミ実験では、果糖ぶどう糖液糖や砂糖が入った清涼飲料水を

固形にしてエサに混ぜて、摂らせ続けたところ、そのネズミは、どんどん狂暴になってきたのです。

これは低血糖が起きているからです。

さらに、低血糖の教科書的な本には、よく連合赤軍のあさま山荘事件の話が出てきます。

当時の記録では、連合赤軍の摂った食事というのは、ほとんど野菜を食べず、

インスタントラーメンなどばかりで、血糖コントロール障害が起きやすい食事ばかりしていて、

栄養価もほとんどないものでした。

それによって、暴虐、虐殺的な部分が、仲間内であったというところで、非常に有名です。

そう考えると、いま日本で起きているさまざまな犯罪の背景というのは、

実は食事が悪くて、低血糖症によって起きているんじゃないか、

ということも多いはずです。

「えっ、あの人がまさか」とか「普段はおとなしくて挨拶もするし、

とても人を〇すような人に見えませんでした」ということが案外多いです。

ところが、人というのは、悪い食事や低血糖症になると、急に変わってしまうということです。

ある研究では、夫婦げんかは、低血糖時に起きやすいとまで報告されていました。

さてここで、低血糖症について、再度確認していきましょう。

一般の医学の教科書を見ると、低血糖とは、血糖値が70より低い場合を指します。

もちろん重度の低血糖になると、50より低かったりします。

現代では、高血糖を気をつけよう、高血糖を気をつけようと、言われますが、

実は高血糖より低血糖のほうが恐ろしいです。

実は低血糖のほうがはるかに危険で、緊急的な対処が必要となります。

低血糖は後遺症として脳を傷つけます。低血糖症状が起きるたびに、

脳の神経が傷つけられているといった研究論文が報告されております。

それぐらい低血糖はおそろしく、糖尿病患者で起きるような、重度の低血糖になると、

さいあく死に至ります。ただし今回のテーマでは、こうした糖尿病性の低血糖ではなく、

『反応性低血糖』を指します。

しかし、医学の教科書には基本的に『反応性低血糖』は載っておりません。

お医者さんが、みなさんを診断するときに、「最近ちょっとうつっぽいんです」とか

「イライラが止まりません」とか「疲れが取れません」とか、そういったものは低血糖症かも?

という疑いの中で診断することは、まずないです。

だから、本当は反応性低血糖、つまり血糖コントロール障害が起きていて、

それを改善すればいいだけなのに、向精神薬で対処するという、不適切な処置をされるという

パターンが、いまだにあるわけです。

本来なら、食事の見直しが先決だとお医者さんが指導しなければいけませんが、

実際はほとんどそうなっていません。

低血糖症の症状例は、うつ、パニック、キレやすい、イライラする、

食後の異常な眠気、動悸、不眠や悪夢、片頭痛、甘いもの依存、集中力低下、異常な疲労感、

落ち着きがない、手足の震え、冷や汗、低血圧、めまい、ふらつき、物忘れ、自殺願望、不安症、

復讐願望、性衝動、およびまたは性的不能、喜怒哀楽が激しい、マイナス思考、

マウント行為をとる、など、いろいろあります。

ただし、これらは低血糖以外でも、ミネラル欠乏でも同様に起きるため、それを見極めなければ

いけません。反応性低血糖は、食後に起こる低血糖を指しますが、糖尿病性の重度の低血糖と違って、

血糖値が60未満とか、50未満とかならなくとも、例えば、血糖値が食後、いったん120まで

上がりました、正常であれば、あとは緩やかに下がるのに、急にそこから1時間以内に50以上

下がってしまった。120から70ぐらいまで、一挙に1時間以内に下がる。

これも低血糖症状となります。

血糖値そのものは一般の基準値以内であっても、急激に上がって急激に下がる、これもある種、

低血糖症と言っていいのです。正確に診断する場合は、OGTT検査(経口ブドウ糖負荷試験)

というのがあり、ブドウ糖水を摂ってもらって、一時的に高血糖を誘発させて、

そのあと血糖値の流れを見ていくものです。

そして、同時に体温やインスリンの数値も見たほうが、より低血糖かどうかというのが分かります。

血糖値の乱高下が起こると、まず、体がびっくりして、恒常性を保つために、アドレナリンまたは

ノルアドレナリン、などのホルモンを急激にドバッと分泌し、低血糖から回復させようとします。

しかし、このアドレナリンやノルアドレナリンというのは、過剰に出てしまうと、情動の変化を

起こします。つまり、感情的な興奮を引き起こします。

それこそ怒り、憎しみ、敵意、不眠とか、そういったものが起きるわけです。

さらにこれにより、交感神経優位になります。

アドレナリンやノルアドレナリンは、自律神経の中でも交感神経を刺激します。

だから、緊張状態が続いたり、夜眠れなくなったり、あと心拍数が増加したり、

免疫低下、高血圧、などさまざまなことが起きるのです。

これらが、低血糖症のだいたいのイメージです。

では、低血糖症の原因は何かというと、

・アルコール

・喫煙

・高GI食、高GL食

・精製糖質

・精白穀物

・朝食抜き

・低カロリー

・カンジダ感染

・ウイルス感染

・ミネラル不足

・ビタミン不足

・タンパク質不足

・悪い脂質の摂りすぎ

・早食い

・食物繊維不足

・市販のフルーツジュース

・市販の野菜ジュース

・インスリン抵抗性

・精神的なストレス

・甲状腺機能低下

などが考えられます。

では、低血糖の改善策はどうしたらいいでしょうか。

まず、重度の低血糖が疑われる方は、血糖コントロールをきちんと診てくれる

クリニックや病院に行くのがベストです。

(軽度であれば、栄養カウンセラーでもいいでしょう。)

その中で、自分でできることは、食事改善です。

ただ、最近では「低血糖症というのは糖質制限をしなければならない」といった、

極端な考えを主張して、「とにかく肉食え」「プロテイン飲め」「サプリとれ」

というところで、非常に短絡的な医療関係者も増えています。

これはとても残念で、短絡的です。

低血糖症は必ずしも糖質制限しないといけないということはありません。

むしろ、糖を上手に使えば味方になりますし、糖質を極端に控えることはおすすめできません。

まずやることは、炭水化物の選択が大事で、精製糖質を減らすことが先決です。

これだけでも大きいです。

そして、糖質源として、全粒穀物を食べることが大事です。

ただ、全粒穀物を今度は食べ過ぎて、それによって血糖値の乱高下が起きる人もいますから、

自分の中で、この量にしよう、という、ある程度、適切量、または少量から様子をみつつ

始めていってください。そして、そのサポートにサプリを利用します。

まず、エネルギー代謝を高めるビタミンB群、そしてビタミンC、ビタミンD、

ミネラルではマグネシウム、亜鉛が基本で鉄不足なら鉄を入れていく、という感じで

不足した栄養素や、血糖コントロールを良好にする栄養素を入れていきます。

食事体系としてはやはり「和食」が一番でしょう。和食は、低血糖改善には有効です。

ただ、このとき、気を付けてほしいのが食べる順番です。

食べる順番は、簡単言えば、主食は最後に食べる、ということです。

たとえば、まず、

酢の物、野菜サラダ、副菜など

主菜(タンパク源)

スープ、汁もの

主食(穀物などの炭水化物)

という感じです。

あとほかには、オメガ3脂肪酸、そしてタンパク質をきちんと摂ることです。

タンパク質の摂取量が減ると、やはり低血糖症が起きやすいです。

日本人はタンパク質不足性の低血糖症が多いように思えます。

とくに夜間低血糖とか起きやすくなります。人によっては、ホエイプロテインを

毎日20~40gぐらい摂ったほうが効果的です。

どこで入れるかというと、まず最初は「間食」で入れるといいですね。

例えば、朝食を7時半ぐらいに食べます。

その場合10時に間食(補食)として、最低10gぐらいのプロテインを摂ります。

そして、お昼ご飯を食べて、今度は午後3時ぐらいにプロテインを10gぐらい

摂るという感じです。

さらに夕食を午後6時~7時の間に摂り、

その後、夜9時ぐらいに、

プロテインまたは、別のもの(フルーツなど)を

食べます。

こうやっていくと、徐々に体は適応していって、ずばり低血糖が起こりづらくなります。

※ただし、重度の低血糖のかたは、自分で勝手にやるより、専門クリニックなどに行って、一緒にやっていったほうがいいです。

穀物は、お米中心がいいですが、精白米よりは、できたら、玄米とか、もち麦を入れたご飯とか、

オートミールなどがいいでしょう。とにかく、甘いもの、油っこいもののは極力避けてください。

どうしても甘いものを食べたいな、となったら、季節のフルーツとか、低糖質スイーツは良いです。

葛湯(くずゆ)も結構使えますのでおすすめです。

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ハチミツを使う人もいますが、

虫歯にならないようにだけ気を付けてくださいね。

ボーンブロスなどもおすすめです。

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