発酵食品が脳機能を改善

数多くの研究では、発酵食品が有効なのは腸だけでなく、実に脳機能さえも改善するとされています。

2016年発表の韓国の研究レビューでは、発酵食品は脳の認知機能を向上させるとまとめています。

2016年7月に行われた発酵食品と脳の関係の研究では、発酵大豆を認知症マウスに食べさせると、

脳における神経成長因子NGF(老化を防ぎ修復機能のあるタンパク質)を増加させ、認知機能の改善が見られたことを報告しています。

2016年台湾で行われた研究では、認知症ラットに、発酵豆乳を食べさせると、学習機能と記憶力を改善させたことを報告しています。

2008年のイギリスによる719人の高齢者の疫学調査で、発酵大豆は、未発酵大豆よりも記憶力が向上するということを発表しました。

2015年の韓国の基礎研究では、2型糖尿病ラットに、発酵大豆を食べさせると、認知機能の改善と、血糖コントロールが良好になったと報告しています。

他にも、発酵食品が脳機能を改善したという報告は多数あります。

では、なぜ発酵食品が脳を健康にするのでしょうか?

さまざまな理由が考えられますが、まず、腸内環境が悪く、腸内毒素がたまると、記憶機能を

つかさどる脳の海馬において、脳由来神経栄養因子(BDNF)という脳の成長・再生・維持を正常に

するタンパク質が低下することがわかっています。

そして、認知機能だけでなく、精神面にも悪影響を及ぼすことが見出されています。

逆に、生きた善玉菌であるプロバイオティクスなどを入れていくと、腸内環境が改善されることにより、BDNFが増えるのです。

これは、腸脳相関と言って、腸の状態が良くなると、迷走神経を介して、脳の状態も良くなるという仕組みがあるからです。

まだまだ発酵食品による脳機能改善の仕組みはあるようです。

いずれにしても、ぜひ発酵食品を摂って、脳を元気にしていきましょう。

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