野菜スープの効果

野菜スープの定義は、旬野菜を入れた5~6種類を具にして、ざく切り、野菜:水=1:3を目安に、

水に野菜を入れ、沸騰させ、その後30分弱火で煮込むことがポイントです。

30分くらい煮込む事によって植物の細胞壁が壊れたらそこから栄養素が溶出します。

なので効率よく栄養素が取れます。

【加熱すると栄養価下がるのでは??】

加熱するとビタミン・ミネラルが消えたり少なくなったりすると聞いたことがあると思います。

実際のところ、野菜を湯がいた時にその食材を調べるとある程度ビタミン・ミネラルが逃げったように見えますがそれは「スープのほうに逃げた」というだけであって、実は全体量にはさほど変わりありません。

つまり、スープから摂ることによって効率よく摂取することができます。

野菜を食べて、咀嚼をよく頑張ったところで全ての植物細胞の細胞壁が壊れるわけではありません。細胞の中にポリフェノールやビタミン・ミネラルが入っています。

なのでしっかり噛み砕かないと栄養が取れません。しかし野菜スープにすると煮込む事によって細胞壁が壊れて、スープの方にポリフェノールやビタミン・ミネラルなどがスープに溶出して飲むことで効率よく摂取できます。

【野菜スープはがん予防になる】

・栄養を整えると慢性疾患の予防になります

(ビタミン・ミネラル・タンパク質だけでなく野菜のフィトケミカルが必要)

・緑黄色野菜を毎日5皿(5小鉢)食べましょう

アメリカで2年間研究(ニューヨークやマサチューセッツ州にある6つの州)東の州で『野菜を食べましょうという』キャンペーンをしたところ大腸がんの死亡率が一気に低下。

台湾ではB型肝炎の人達を8〜10年間追跡した結果、野菜の摂取量が多い人ほど、B型肝炎から肝がんへ移行する発症率が4.7倍も少なかった。という結果になりました。

・野菜スープやスムージーで効率よく摂取する。(スープは弱火で30分加熱)

生野菜はセルロースといって頑丈な細胞壁・食物繊維で構成さています。

このセルロースを壊さないとフィトケミカルなどが摂取できません。

咀嚼しても細胞壁はなかなか壊れないので吸収されずにそのまま便として排出されます。

野菜は加熱することで抗酸化が上がります。「生野菜の抗酸化力」と「スープにした時の抗酸化力」は桁違いに違います。

→スープのほうが抗酸化力が圧倒して高い!

例えば紫蘇を生の状態と、茹で汁の紫蘇の抗酸化力を調べたところ

大体20倍の違いがありました。紫蘇だけでなくほとんどの野菜でも同様でした。

生野菜も良いのですが、抗酸化力・フィトケミカルの効能といえばスープの方が圧倒しています。

【臨床試験】※2年間の追跡研究

1999年にがん患者さんを対象に野菜スープを飲んでもらおうという臨床試験実施。

アメリカのマウントサイナイ病院で研究されました。

この研究は非小細胞肺がんステージ3b〜4の患者さんに野菜スープを摂取してもらい、その結果はがんの転移が減少し、生存率が改善しました。

野菜スープはがん患者さんにとって非常に救いとなるスープになります。

スープを飲まないグループの生存期間は4ヶ月と短く、スープを飲んだグループは15ヶ月と大幅に生存期間が伸びました。それ以外にも日常の活動能力もスープを飲んだ方が強かったです。そして野菜スープのすごいところは副作用がなく毒性が全く見られないというところです。

【痩せる野菜スープ】

痩せるスープの基本ベースで、ビタミン・ミネラルで代謝を上げるのはもちろんのこと、野菜のフィトケミカルそのものも痩せるということに結び付きます。

野菜のフィトケミカルは繊維質が多いけれど、スープに溶け出すフィトケミカルを摂取することで効率よく摂取できます。そして腸内細菌も良くなり痩せやすい体質になります。

効率よく野菜が摂れ栄養吸収効率も良いので毎日鍋やスープでよいです。

【ビタミンCは熱に弱い、には誤解がある】

じゃがいもを30分間沸騰させるとビタミンCは60%しか残留しないと言われております。

ところがビタミンCが調理によって損失する最大の原因は水に溶け出してしまうということになります。

加熱事態の損失というのは10〜20%前後になります。

液体の中での調理が50%前後となり最も損失が高くなります。

スープごと飲めば、損失は低くビタミンCやポリフェノールなど効率よく摂取できます。

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