【シュンギクの葉の形の種類】
大きく分けて2種類(栄養価の差は無い)ある。
・大葉のシュンギク:主に九州地方で栽培、葉の形は大きく丸く切れ込みが浅く葉肉が厚いのが特徴。
柔らかく香りもマイルドでアクが少ない為サラダやあえ物にも◎。
・小葉・中葉のシュンギク:関東地方を中心に栽培、葉の形は切れ込みが多く全国的に流通の大半を占めている。
キク科の多くは秋に花を咲かせるが、シュンギクは春に花を咲かせるため春の文字が使われています。
【シュンギクはキク科の植物】
シュンギクを食用としている国は日本、中国、韓国などの東アジアに多いです。
どこでも生育可能です。(植物の中でも世界に分化して進化している)
キク科は他にもレタスやサラダ菜、サンチュ、ごぼう、ふきがあります。
キク科の植物の研究によると、①食用菊(花)、②ごぼう、③シュンギクの順に抗酸化力が高いです。
【シュンギクの栄養価】
食品100g中
カリウムが460mg、マグネシウム26mg、鉄1.7mg、βカロテン4500μg、ビタミンE1.7mg、ビタミンK250μg、葉酸190μg、ビタミンC19mg
※時期的には12月が一番ビタミンC量が多く2倍のおよそ39mg含まれている
【芳香成分】
αピネン、ペリルアルデヒド、リモネンなどがあります。
・リラクス効果、胃保護作用、整腸作用、咳止め、食欲増進
・アクが少ない(原因となるシュウ酸が少ないので尿路結石がある方でも食べやすい食材です)
【医学的なエビデンス】
●2022年10月中国の研究
芳香成分、精油成分には以下の作用があると発表されています。
・抗菌作用
・抗酸化作用
・抗ウイルス作用
・抗真菌活性
●2020年韓国の研究
春菊の成分は骨を強くし骨粗鬆症予防があると発表されています。
骨粗鬆症の仕組みとして破骨細胞が増え骨芽細胞が減ります。
春菊には破骨細胞の分化を阻害し骨芽細胞の分化を増やす働きがあります。
→これは春菊の抗酸化成分のクロロゲン酸(ポリフェノール)やルチンという抗酸化成分が多く含まれているため破骨細胞を減らし骨芽細胞を増やす働きがあります。
他にも現代人が悩んでいる現代病を予防する効果が期待でき、様々な働きがあります。
・高コレステロール血症の予防
・高血糖を予防
・抗がん作用
研究段階ですが2007年乳がん患者ビタミンAやβカロテン、ビタミンC/Eの摂取不足があり、具体的には玉ねぎ、ニンニク、ピーマン、きゅうり、もやし、ズッキーニ、大根、きのこ、春菊の摂取量が大幅に減少していると乳がん患者さんの特徴ですと発表されています。
肺がんのリスクを下げる可能性があることも発表されています。
【シュンギクの栄養を摂取しやすい食べ方】
鍋・味噌汁・スープ ※デメリットは鮮度が落ちやすので早めに使い切る
汁物にしたほうが抗酸化力が上がる
生のシュンギクの抗酸化数値が10という値としたら、シュンギクの煮汁は800まで上がります。
約80倍も抗酸化作用が上がる結果になります。
【まとめ】
12月は春菊の栄養価が高くなる時期で、ビタミンC量が2倍近く上がります。
スーパーでも手に取りやすいお値段になっていますので是非食べて欲しいです。
骨を強くして、ウイルス・高血糖・高脂血症の予防、抗がん作用もありますのでこの冬春菊を食べて元気になって頂きたいです。
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