山芋(長芋)の栄養効果はスゴイ!

山芋(長芋)は、特に女性には食べていただきたい食材の一つです。

■山芋の基本情報

・山芋は、長芋や自然薯などの総称

・栽培されているものは山芋、山に自生しているものは「山の芋」と言う

・大和芋は別名つくね芋と呼ばれ、すごく粘り気が強い

・カリウム量が多く、高血圧の人に良いとされる

・東アジアや、ナイジェリア、ガーナなどのアフリカの一部地域で食べられている

・薬効性が強く、中国では昔から健康食品として食べられている

・昔から下痢対策、糖尿病の予防、喘息の治療として利用されてきた

■山芋の健康効果

・過敏性腸症候群などの方は食物繊維の量を調整しないと、かえって腸内環境が悪化する可能性があるが、ねばねば系の食品であればそれほど多くの影響がなく、長芋は膨満感を起こしにくい

・2003年の研究:コレステロールの高いネズミの餌に山芋を混ぜたところ、LDLコレステロールが低下し、高血圧も改善した。また、高脂肪食を与えて、そこに山芋を混ぜると肥満が軽減された。

・2007年、2011年中国の研究:山芋は糖尿病の発症率を低下させる

山芋はαグルコシターゼ阻害(糖質を体内に吸収する酵素の働きを阻害し、糖の吸収を遅らせること)を活性化し、高血糖を予防する。また、αアミラーゼ阻害活性もみられ、これらにより糖尿病も予防できたことが考えられる。

・2004年、2012年の研究:山芋は免疫力を上げるという報告

・2012年、2019年の研究:抗がん作用がある。またジオスゲニンと言う成分が抗酸化作用もあり、ホルモンのサポート作用がある(ジオスゲニンは、性ホルモンの前駆体物質のような成分に似ているため、ホルモンの回復が期待できる)

※著書『マンガでわかる誰でも健康になれるノブナガ式食べ方大全』でもご紹介しています。

・レジスタントスターチ(体内で消化されない、難消化性でんぷん)が多く、腸内環境をよくする

・2006年の研究:山芋は大腸の健康を改善して大腸癌リスクを軽減した

・2019年の研究:肥満マウスの餌に山芋の多糖類を混ぜたところ、油の吸収を阻害してインスリン抵抗性を改善、高くなったコレステロール値を下げた

・2014年の研究:多糖類(ねばねば系)は女性の不妊症の治療に役立つ可能性があると報告

動物研究で、多糖類を食べさせたところ、子宮内膜の上皮細胞の成長を促進する能力が示され、これが女性の不妊治療に役立つ可能性があると発表

・2012年、2015年、2016年:ジオスゲニンはアルツハイマーの予防に良いのではと発表

・2017年臨床データ:山芋の成分が神経変性を抑制し、認知度を改善した

・2005年、2019年:ジオスゲニンはがん細胞をアポトーシスさせる

・2007年:ジオスゲニンを摂ると、抗酸化作用が高まる(体内の活性酸素を取り除く作用のあるSOD酵素の発現を高めるため 

・2021年:動物実験で、山芋を食べるとNrf2(デトックスタンパク)値が上がり精巣機能の障害を改善した

・2022年台湾:肝臓と腎臓に毒性のある毒物をラットに与え、同時に長芋を摂取させたところ、肝臓と腎臓の壊死から保護した。山芋で毒性が軽減されることがわかった。

山芋に関する研究論文はたくさんあり、様々な健康効果が期待できます。

特に胃腸が弱い人におすすめですし、男女問わず妊活をされている方にもおすすめです。

体のお薬になってくれるので、ぜひ積極的に摂っていきたい食材です。

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