納豆の旬は、1月〜2月です機能性成分の宝庫です!
■そもそも納豆とは
・煮る、蒸すなどして柔らかくした大豆を納豆菌によって発酵させた日本伝統の発酵食品。
・「寺納豆」と「糸引き納豆」の2種類あり、一般的に食べられているのは糸引き納豆。
・納豆菌で発酵させる糸引き納豆に対し、寺納豆は麹菌によって発酵されたもの。
(今回は糸引き納豆についてのお話しです。)
・名前の由来には諸説あるが、精進料理としてお寺の納所(なっしょ)と言われる倉庫で作られていたことが由来している。
・納豆にも旬があり、10月〜12月に収穫される大豆を水分を飛ばすために数ヶ月貯蔵し、それを使って納豆が作られるため、本来の旬は1月〜2月。(現在市販されている納豆には旬はない。)
■納豆の機能性成分はすごい!
・長崎大学の研究では、納豆に含まれている5-アミノレブリン酸が新型コロナウイルスの増殖を抑制すると確認された。
・納豆菌は2000種類以上あり、S-903という納豆菌は、マウス研究においてインフルエンザの増殖が抑えられた。
・その他の納豆菌も善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑える。
・2019年の研究では、 納豆菌は悪玉菌を減少させ、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増加させたと発表。
・ナットウキナーゼはネバネバ部分に含まれているタンパク質を分解する酵素で、血栓を溶かす作用がある。
・ある研究では、血栓を溶かす医薬品の持続時間はおよそ4分〜20分であったのに対し、ナットウキナーゼは、口から摂取したものが8〜12時間作用し続けることがわかった。
・免疫機能の約7割は腸に集中しており、免疫をサポートしたり維持したりするには、腸内細菌バランスを整える必要があり、そこで使えるのが発酵食品やオリゴ糖、食物繊維。
・納豆菌は善玉菌を増やし、大豆由来のオリゴ糖が善玉菌を増やすきっかけになるため、腸内環境を良くするのにも使える。
・栄養学的な特徴の一つは、ビタミンK。
・中でもビタミンK2(メナキノン7)は、骨を作る作用がある。
・最近の研究では、抗がん作用、血糖の調整作用などもわかっている。
・抗菌作用のあるジピコリン酸が含まれている。
・ネバネバ成分に含まれるポリグルタミン酸はミネラルの吸収を促進する。
■納豆を食べている人は元気?
・2021年国立がん研究センターは、45歳〜74歳92,915人の日本人を14. 8年間追跡し、納豆などの発酵性大豆を1日約50g以上食べると男女ともに死亡率が10%低くなったと発表。
・納豆を1日半パック以上食べる人は食べない人に比べて、心筋梗塞などの死亡リスクが20%以上低くなった。
・豆腐ももちろん良いが、豆腐では死亡リスクが下がるという傾向は見られず、味噌や納豆などの発酵食品に効果が見られた。
■納豆を食べよう!
・健康効果を期待できる量は1日1〜2パック。
・昨今は人工の納豆菌を使っているが、本当に良いものを使っているので市販のもので全く問題ない。
・ナットウキナーゼは70度以上の高温になると失活するため、効果を得るには加熱せずそのまま食べる方が良い。
・ビタミンKを期待したい人はひきわり納豆がおすすめ(ひきわりだと発酵する面積が約1.5倍になるため)。
・めかぶや山芋、もずくなどと一緒に食べるのもおすすめで、鯖缶と一緒も栄養学的には相性が良い。
安くてこんなにすごいスーパーフードは世界中探してもなかなかありません!
毎日納豆を食べていきたいです。
ただし、納豆に付いている辛子とタレは添加物まみれなので注意しています。
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