スペインによる研究で、「筋肉量が減ると、血糖コントロールが低下し、酸化ストレスも
増えてしまう」という報告です。(Nutrients 2023, 15(14), 3167)
この研究は、65歳以上の2型糖尿病患者100人を対象にしたもので、骨格筋の量が少ない人は、
血糖コントロールがより悪くなっていました。
このような結果は今回がはじめてでなく、以前の過去の研究でも同様になっています。
2017年に発表された大規模な12年間の前向きコホート研究で、中年層を対象にしたものでは、
肥満とは関係なく、筋肉量の低下が2型糖尿病のリスク増加と強く関連していることが実証されて
います。(Diabetologia. 2017 May;60(5):865-872)
筋肉は、糖質を処理する大事な組織のため、筋肉量が減少すると、インスリン抵抗性の一因と
なりえます。
※インスリン抵抗性・・・血糖を下げるインスリンというホルモンの働きが弱くなる。
インスリン抵抗性になれば、高血糖体質になり、当然、体内の酸化ストレスが増えることになります。
筋肉量を上げるには、言わずもがな、タンパク質+運動です。さらにいえば、ビタミンDも必要です。
筋肉量が少ない方は、何歳からでも増えますので、筋肉を増やしていきましょう。
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