モロヘイヤの栄養価

葉物野菜は、春や冬が旬のものが多く、夏は本来なら葉物野菜がない季節です。
モロヘイヤやツルムラサキは安いのに栄養価が高く、食べない理由がありません。

■モロヘイヤの栄養価(100gあたり)

・β-カロテン 10,000μg!!!(ビタミンAに換算すると、2,700IUもあり、1日に必要な量が満たされる)

・ビタミンE 6.5mg(野菜の中でダントツのトップ!とんでもない量です!)
・ビタミンB1 0.18mg、
 ビタミンB2 0.42mg(玄米に匹敵する量)
・ナイアシン 1.1mg
・ビタミンB6 0.35mg
・葉酸 250mg
・パントテン酸 1.83mg
・ビオチン 13.6μg
・ビタミンC 65mg
・ビタミンK 640μg(骨を作る、血糖コントロールよくする。野菜の中では3番目に多く、1位はパセリ850μg、2位は青紫蘇690μg)

・カルシウム 260mg
・マグネシウム 46mg
・カリウム 530mg
・鉄 1.0mg

・タンパク質 4.8g(ぬるぬるがタンパク質の正体)
・リコピンも高濃度に含まれている

まるでサプリ!!こんな野菜はなかなかありません。

■モロヘイヤの基本情報

・アラビア語で「王様の野菜」という意味をもつ。

・エジプトや中東で古くから食べられていた。

・かつて、手の尽くしようのないほどの重病のエジプト王がモロヘイヤの葉を刻んで作ったスープを飲んだところ、病が治ったと言われている。

・高温、乾燥地帯でも育つことができ、虫にも暑さにも強い。

・種子や硬い茎の部分は、毒性の強い成分が含まれているため、家庭菜園などで育てる場合は注意が必要(市販のものに種子がついてることはない)。

・古代から民間療法で、不妊治療、けいれん防止、下剤(胃腸機能を整えるにも良い)として利用されてきた。

・ぬめりが薬効性を高めており、2013年発表のラット実験では、モロヘイヤに胃粘膜保護作用があると報告された。

■モロヘイヤの健康効果

・αグルコシターゼ阻害活性(糖を分解する酵素を阻害することで急激な糖の吸収を遅らせる)の成分が含まれており、血糖値の安定作用がある。

・2011年島根大学の研究では、肥満のマウスにモロヘイヤを食べさせると、脂肪肝が改善され、中性脂肪値の低下が見られたと報告された。

・モロヘイヤには重金属をデトックスする作用があり、ヒ素の解毒作用があることがわかっている。

・2015年には、カビ毒で怖いマイコトキシンの解毒作用があることが発表された。

・2016年アメリカでは、モロヘイヤは、報告されている野菜の中でオメガ3脂肪酸の濃度が最も高いと発表された。

他にも、医学的効果として次のようなものが挙げられる。
・抗菌作用
・抗ヒスタミン活性
・抗エストロゲン作用
・抗がん作用
・抗マラリア活性
・抗炎症作用
・抗酸化作用

■モロヘイヤの食べ方

・栄養学的に一番おすすめなのは、スープや味噌汁に入れて食べる方法。

・ねばねば仲間のオクラ、長芋などと一緒に食べるのもおすすめ。

(ぬめりはやや減りますが、個人的にはおひたしが好きです。)

栄養価が高く、本当にありがたい食べ物です。特に胃腸機能が弱い方にもおすすめです!

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