今でも賛否のある成分です。私の結論は、添加物のアミン酸は避けた方がよいと思っています。
しかし、出汁の天然の成分は大丈夫だと思っています。
グルタミン酸とは、アミノ酸の一種です。(Glutamic Acid,Glutamate,MSG)
グルタミン酸ナトリウムがうま味調味料として利用されている。
グルタミン酸は、神経系では、興奮性の神経伝達物質で、神経毒のために注意が必要です。
細胞死、うつ、パーキンソン病、自閉行動などに関わっています。
グルタミン酸の種類は、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸塩で、
構造は微妙に違うが、作用は同じで、学習や記憶、運動に関わっています。
また、興奮毒素で過剰摂取は避けましょう。興奮毒素とは、グルタミン酸などの過剰な刺激によって、神経細胞が損傷または、死滅してしまう成分のことです。
グルタミン酸過剰によってカルシウムイオンが大量に流入し続け、多くの酵素を活性化してしまい、細胞構造を損傷してしまいます。
グルタミン酸の過剰摂取は、大量のカルシウム流入により、ホスホリパーゼ、エンドヌクレアーゼ、
プロテアーゼなど、必要以上の多くの酵素活性を起こし、神経細胞の損傷または、細胞死に繋がります。
うつ、統合失調症、てんかん、パーキンソン病、ADHD、アルツハイマー病などの原因と言われています。
注意すべき興奮毒素の種類
- Glutamic Acid
- Glutamate
- MSG
- アスパラギン酸
- アスパルテーム
- システイン
- グルタミン
システインとグルタミンは、興奮毒素ではないが、体内に極端に多く摂取した場合に
グルタミン酸へと変換される場合があるので、自閉症やADHDの方は反応しやすいので、
過剰摂取に気を付けましょう。
アメリカで警告しています。
米国国立医学図書館と米国国立衛生研究所の健康情報サイトで、グルタミン酸ナトリウムが、
片頭痛の原因の一つとして2006年に発表されました。
RUSSEL L. BLAYLOCK, M.D による “EXCITOTOXINS”「興奮毒素」に、
この神経毒素は脳に悪影響を及ぼし、発達の障害、行動の問題、学習障害を引き起こすと報告がありました。
グルタミン酸ナトリウム(MSG)消費量/1日あたり
台湾 3.0g
韓国 2.3g
日本 1.6g
イタリア 0.4g
アメリカ 0.35g
グルタミン酸と脳の関係
食事性のグルタミン酸は基本的に血液脳関門を通らない。
Amino Acids. 2014 Sep;46(9):2075-87
食事性のグルタミン酸のほとんどが胃腸管で消費されるが、過剰摂取の場合に一時的に血中での濃度が
上昇する。
Ann Nutr Metab. 2018;73 Suppl 5:15-20
上記のように、基本的には、血液脳関門を通過しませんが、ストレス、食事、腸内細菌叢の変化などに
より、血液脳関門のバリア透過性が崩れていると脳のグルタミン酸レベルが著しく増加すると報告が
あります。
IBS(過敏性腸症候群)、IBD(炎症性腸疾患)は特に要注意です。
Int. J.Mol. Sci. 2019, 20, 1482
Front. Microbio. 2016, 7, 1934
Front. Cell. Neurosci. 2015, 9, 392
Sci. Transl. Med. 2014, 6, 263ra158
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