動物実験では、ショウガの摂取が、自己免疫疾患の原因の一つである、好中球の異常な亢進を
抑制したと報告がありました。(JCI Insight. 2023 Sep 22;8(18):e172011)
好中球は、免疫細胞の一つで、もちろん私たちの体に必要なものなのですが、これが亢進すると、
正常な細胞まで攻撃することがあります。
好中球の異常な亢進とは具体的に「好中球細胞外トラップ」(NETs)を指し、
好中球が自らのDNAを細胞外に放出して形成される網状の構造に変身したものです。
簡単にいうと、好中球の進化版(変身型)といえばいいでしょうか。
イメージでいうと、サーカスなどで見られる、火の棒を回すファイアー・パフォーマンスのように
ぐるぐると細胞外に輪の網状をつくるため、病原体を倒しやすくなるのです。
たしかに、この変身型になると、抗菌物質を外に出しやすいので、病原体の捕獲殺菌が強くなるの
ですが、これが暴走すると、自己免疫疾患、血栓症、がん転移のような異常を起こしてしまうのです。
この新しい研究では自己免疫疾患マウスにショウガエキスを与えると、この好中球細胞外トラップ
(NETs)を抑制することがわかりました。
これによって、自己免疫疾患の症状を軽減する可能性があるとのことです。
これはショウガに含まれるジンゲロールという成分によるものと考えられています。
普段の食事でショウガを利用することは大事ですね。
少量でいいので、ショウガの摂取は習慣化するべきですね。
私は、発酵生姜にしてストックしておき、毎日のようにお豆腐や魚の薬味として少量いただきてます。
発行生姜の作り方、生姜の栄養価はこちらから↓どうぞ・・・
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