インフルエンザの予防法

インフルエンザに限らず、感染症を予防する栄養素、食事についてお伝えします。

■予防に必要なこと

・感染症になって重症化(肺炎など)するかどうかは、自身の体の状態が影響するため、栄養が大切になる。

・まず基本はビタミンD、ビタミンA

・次に亜鉛、ビタミンC

・普段からタンパク質を(低タンパクだと免疫細胞の数が減るし、動かない)

・そしてオメガ3脂肪酸、マグネシウム

・腸内環境の状態という意味では乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌など

■ビタミンD

・2019年日本の研究では、11,321人のデータを集め分析すると、ビタミンDを摂取していたグループはインフルエンザ、気管支炎、肺炎などの急性呼吸器感染症の発症が約2割少なく、特に血中ビタミンD濃度が欠乏している人にビタミンDを摂取してもらうと発症が約7割少なくなったと報告された。

・日本人の98%がビタミンD不足と発表されている。

・6〜15歳の子供たちに12〜3月の間毎日1200IUのビタミンDサプリを摂ってもらうと、投与をしたグループの方がインフルエンザの罹患率が圧倒して低かった。

・アメリカの研究では、ビタミンDを摂取していないグループは冬のインフルエンザ発症率が極端に多く、摂取したグループは季節による違いはなく罹患率が低かったと報告された。

・ビタミンDと感染症の関連については反論する論文もあるが、有効と考えて良い。

■ビタミンA

・ビタミンAは免疫を高める。

・体の中でレチノイン酸という活性型に変わり、これが樹状細胞、マクロファージ、好中球、NK細胞を増やしたり、成熟させたり、機能させたり、調整を測ったりすることがわかっている。

・風邪を予防するには粘膜を鍛えることが大事だが、粘膜を作るのに欠かせない栄養素がビタミンA(ビタミンD、亜鉛、マグネシウムも粘膜を作るのに大事)。

■亜鉛

・ビタミンAを活性型にするのに亜鉛が必要。

・亜鉛そのものも抗ウイルス効果があるが、ビタミンAを活性型にするという意味でも必要な栄養素。

■ビタミンC

・ビタミンCは普段から摂っていればある程度の予防効果が期待できる。

・ビタミンDやAに比べると、感染後の回復に対する効果は低い。

■オメガ3脂肪酸

・ウイルスがきた時に炎症が起こるが、この炎症の後始末をするのがオメガ3で、とても重要な役割をする。

■予防する食材

・ニンジン
2022年オランダの研究では、風邪を引き起こすライノウイルスに対してニンジンに含まれるペクチンが自然免疫を活性化させ、インターフェロンを増強させることでウイルス感染症の重症化を低減させたと発表された。

・きのこ(βグルカンが免疫を活性化させる)
・生姜
・レタス
・発酵食品
・エキナセア など

ビタミンDとビタミンAがしっかり体にあることで、ウイルスが来ても退治することができ、また症状が出ても早めに治してくれます。

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