リンパ球とは、免疫細胞の白血球の一種で、体内にウイルスや病原体が入ってきた時、または、癌細胞が発現したときに、これらを撃退してくれる重要な免疫群です。
このリンパ球の数は、血液検査で確認することができます。リンパ球数の栄養学的な理想値としては、1500〜2000です。この実数を確認するには、ご自身で算出する必要があります。
「白血球像」(白血球分画)に、下記があります。
・好中球(Neutro)
・好酸球(Eosino)
・好塩基球(Baso)
・リンパ球(Lympho)
・単球(Mono)
これらの単位は%、白血球の内訳を表したもので、総白血球の内訳、それぞれの比率です。
リンパ球の理想的な最適値は、30〜35%です。これが30未満や、40以上だと、どこかに不調のある可能性があります。
白血球数の栄養学的最適値は、5000〜6500です。白血球数とリンパ球数(%)があれば、リンパ球数が算出できます。例えば、白血球数が、5500でリンパ球数が32%だとしたら、リンパ球数は、5500✖️32/100=1760個となり(μLあたり)、このリンパ球数は最適値となります。
最近では、2000以上ある人の方が元気な人が多いという研究者もいます。
逆にリンパ球が低い人、1500個に満たない人は、免疫が弱いので、不調を訴えることが多かったり、どこか炎症を引き起こしやすかったり、風邪をひきやすかったりするでしょう。健康診断や血液検査をした時に注意して見てみましょう♪数値が必ずしも本来の数値とは限らず、たまたまストレスがあって、数値が伸びたり、減っていたり、たまたまウイルス病原菌がいて数値が異常になったり、本来は数値が低いのに、たまたま炎症によって上がったりすることもありますので、あくまでも目安として捉えて下さい。
リンパ球には、「獲得免疫」である「T細胞」や「B細胞」「自然免疫」のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)などがいます。
T細胞は、病原体が体内に入ってきた時に発動し、一度侵入してきたこの病原体を記録し、次回また侵入してきたらその記憶をもとに病原体を攻撃します。おもに、感染した細胞を倒したり、癌細胞も倒します。
B細胞は、細菌やウイルスなどの病原体が侵入してくると「抗体」という、専用の武器を作り、次回侵入してきた時に、それを使って撃退します。
上記のように、T細胞とB細胞は、経験的に獲得して得られる免疫なので、獲得細胞と呼ばれています。一方、NK細胞は、生まれつき備わっている免疫細胞のため、「自然免疫」と呼ばれています。自然免疫は、他にも好中球や、マクロファージ、そして樹状細胞などがいます。NK細胞は常に体内をパトロールして、癌細胞やウイルスに感染した細胞を発見して攻撃します。NK細胞は、T細胞ほど数はいませんが、T細胞でも見分けのつかなかった癌細胞や感染細胞を撃退してくれる優れものです。このようにリンパ球は、血液の中だけでなく、リンパ球と血液を行き来しながら、常にパトロールしています。リンパ管を通じて、全身に約5000個あるリンパ節や扁桃腺、脾臓、腸管のパイエル板、そして胸腺などをめぐっています。リンパ球の少ない方は色々な理由がるでしょう。栄養学的な視点から言えば下記が考えれますので、工夫が必要です。
・タンパク質不足
・アミノ酸不足(BCAA)
・亜鉛不足
・ビタミンC不足
・ショウガをもっと食べる。
・ニンニクエキスを摂る
もちろん、遺伝体質や「病状」によってもリンパ球が少ない方もいらっしゃいます。栄養療法と治療等で上手に増やしていきましょう。
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