〇料理の名脇役!
〇皮にこそ栄養が詰まっている
〇カロテノイドが多い(色の濃いものを選ぶ)
〇抗がん作用があると判明
〇カリウムが多い
〇最強の低カロリー&ダイエット食材
〇オリーブ油やトマトと相性が良い
〇花の部分も食べられる
〇ズッキーニの種にも薬効性がある
ズッキーニは見た目はキュウリやナスに似ていますが、実はカボチャ(ペポカボチャ)の仲間です。
カボチャは完熟したものを食べますが、ズッキーニは未熟果を食べます。
ズッキーニの栄養学的特徴として、
・カリウム320mg、マグネシウム25mgと豊富
・カロテノイド(βカロテン、ルテイン、ゼアキサンチン)が豊富
・とにかく低カロリー 14kcal/100g
ということになるでしょう。
ズッキーニ、、なんといっても低カロリー!!
100g食べてもたったの14kcal。。すごい。
他の野菜と比較してみたら一目瞭然。。
・オクラ 30kcal
・カボチャ 91kcal
・ごぼう 65kcal
・そらまめ 108kcal
・タマネギ 37kcal
そして、
・ズッキーニ 14kcal
これもう完全ダイエット食材です。さらに腹持ちよい、消化も良い、食物繊維もちょうどよい。
また、「カロテノイド」が豊富です。βカロテン、ルテイン、ゼアキサンチンです。
これらには強力な抗酸化作用があり、カロテノイドは脂溶性(油に溶けやすい性質)のため、
油料理が良いでしょう。中でも、オリーブオイルとの相性は味的にも抜群です。
ズッキーニには、黄色、濃緑、薄緑などがありますが、中でも、黄色や濃緑のほうにカロテノイドが
多いです。そして、特に「皮」の部分にこういった抗酸化成分がたくさん詰まっているのです。
さて、こうしたカロテノイドは抗酸化だけでなく、抗腫瘍作用もあることがわかっています。
そこで、2017年スペインの研究では、ガン細胞(白血病細胞)を使って、ズッキーニに抗がん作用が
あるかどうかを試験してみました。(Nutrients. 2017 Jul; 9(7): 755)結果、ズッキーニの「皮」の
部分に優れた抗がん作用があることが判明しました。特に色の濃いズッキーニが顕著でした。
では、果肉の部分はどうでしょう。果肉の部分も、皮の部分ほどではないにしろ、実は抗がん作用が
ありました。これも皮の色が濃いズッキーニの果肉に顕著にあらわれました。
そこで、研究者らは、カロテノイドのどれが抗がん作用があるのかを追加試験したのですが、単独では
見当たらず、ズッキーニに含まれる、βカロテン、ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンCを組み合わせ
たところ、抗がん作用が見られました。栄養素とは(特にカロテノイドは)やはり単独よりも、
こうして、揃ったほうが効果がいっそう強くなりますね。さらに、興味深い研究があり(2006年)、
ズッキーニの種の部分には、現代の男性に多い「前立腺肥大」を抑制する効果があるということがわか
りました。また、ズッキーニは「花ズッキーニ」で販売されることもあり、花の部分も食べれます。
ヨーロッパでは、ズッキーニの花(黄色)を(おしべ、めしべを取り除いて)サラダで食べたり、
中にひき肉やチーズを入れて衣をつけて揚げたり、いろいろな食べ方で楽しまれています!
さて、こうして健康効果の高いズッキーニですが、どのような食べ方が良いでしょう。実は、生でも
食べれますし、野菜炒めの具にも良いですし、カレーの具にもお勧めです。ぬか漬けをする人も
います、ナスのように素焼きしても普通に美味しいです。ヨーロッパでは、南フランスのラタトゥイユ
や、イタリア・シチリア島のカポナータのように、オリーブオイル、トマト、タマネギ、ナス、
ピーマン、ズッキーニの組み合わせも最強でしょう。オリーブオイルに入っている「βカロテン」、
「オレオカンタール」トマトに入っている「リコピン」タマネギに入っている「ケルセチン」ナスに含
まれている「アントシアニン(ナスニン)」ピーマンに含まれている「ビタミンC」そしてズッキーニ
に含まれている「βカロテン」、「ルテイン、ゼアキサンチン」これらの組み合わせは、まさに最強の
「抗酸化」セットなのです。夏の野菜やフルーツには植物が紫外線から守るためにカロテノイドを多く
含むものが多いです。この季節、カロテノイドを意識して、抗酸化を狙っていきましょう。
カロテノイドはサプリメントは不要です。ただ、食材から摂ればいいのです。大量に食べる必要はあり
ません。食べ合わせに工夫してみましょう♪
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