暑い夏は、タンパク源や脂質の摂取量がどうしても落ちます。
そうなると、あっさりとした食べ物や、炭水化物食品を中心に食べることが多いです。
特に、アイスクリーム、かき氷、フラペチーノなど甘いものに走りがちです。
ところが、1 分子の砂糖(グルコース+フルクトース)を消費するのに、28~56分子のマグネシウム
が消耗されると言われており、甘いものはマグネシウム不足を引き起こしやすくなります。
そうすると、夏バテや疲労を感じるようになります。
また、暑い夏ではビールなどアルコール飲料の消費が増える季節です。
実は、アルコールも、ビタミンB1やマグネシウムの消耗がひどく進みます。
だからこそ、夏はマグネシウム食品を意識して食べる必要があります。
ここで、マグネシウムの働きをもう一度おさらいしてみましょう。
【マグネシウムの働き】
- 体内の600種類以上の酵素反応に関与
- 糖質のエネルギー代謝に必要
- ミトコンドリア機能に必要
- 脳・心臓・筋肉に特に重要
- 筋タンパクの合成
- DNA・RNAの合成
- 血圧、血糖、血流のコントロール
- カルシウムの調整
- 神経活動の調整
- 体内で最も多い修飾であるリン酸化に使われる
- 睡眠に必要
- ストレスの抑制
- 神経興奮の抑制
国立がん研究センターの発表資料によると、日本人45~74歳の男女約8万5千人を対象にした
15年間追跡調査において、マグネシウムの摂取量が増えるほど、脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクが
30~40%低下したのです。(Clin Nutr. 2018 Oct;37(5):1602-1608)
マグネシウム単体でここまで結果を出しているのは本当にすごいことです。
マグネシウム食品を再度確認してみましょう。
まず、マグネシウムの1日の目標摂取量は350~500mg/日です。
ところが、現在の日本人の平均摂取量は250mg/日(2015年厚労省調べ)と少なく、日本人の多くが
マグネシウム不足と考えられます。ちなみに、狩猟採集の旧石器時代のマグネシウム摂取量は
約600mg/日です。
ご先祖さんがどれだけマグネシウムをきちんと食べていたかよくわかりますね。
【マグネシウム食品】
豆類、ナッツ、海藻類、ごま、切干大根、つるむらさき、モロヘイヤ、玄米、雑穀、紫蘇、ごぼう、ほうれん草、チョコレート、ココア、干しエビ、煮干し、牡蠣、貝類、鶏ささみ、ししゃも、あじ、いわし、タコ、イカ、ホタテ、エビ、スパイスカレー粉、ピーナッツバター、たくあん等です。
特に夏の食材としては、
つるむらさき、モロヘイヤ、紫蘇、いんげん、枝豆、おかひじき、おかわかめ、オクラ、かんぴょう、ズッキーニ、とうもろこし、ホウレンソウ(高冷地)、みょうが、ドラゴンフルーツ、バナナ等です。
【マグネシウムサプリ(利用時は下記のどれかにする)】
- にがり(コップ1杯あたり2~3滴。1日合計10~20滴)
- トレオン酸マグネシウム 144mg/日
- クエン酸マグネシウム 400mg/日
- タウリン酸マグネシウム 125~400mg/日
- リンゴ酸マグネシウム 400mg/日
- オロチン酸マグネシウム 200mg/日
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